川島織物セルコン 衹園祭・菊水鉾 前懸 「杼入れ式」を実施
  • 2012年10月29日

(公財)菊水鉾保存会と(株)川島織物セルコンは衹園祭・菊水鉾の前懸の無事完成を祈念し、関係者が織り始めの最初の緯(よこ)糸を経(たて)糸に通す「杼入れ式(ひいれしき)」を行った。

 菊水鉾は、1952年の再興から今年で60年目を迎え、菊水鉾保存会は、鉾再建60周年記念事業として、退色が進み、替え幕も所持していないため、前懸・後懸・胴懸左右2面 計4面の懸装品を綴織で新調することを決定。

 これらの新調は、1年に1点ずつ完成させる4年事業として計画されており、初年度となる本年は、10月末から前懸の製織にとりかかる。そこで10月29日に、前懸の無事な完成を祈念して「杼入れ式」を行い、菊水鉾保存会 猪田理事長、衹園祭山鉾連合会 吉田理事長、ほか関係者が緯糸を通した。

 なお、この前懸は、3月に製織を完了し、来年7月にお披露目の予定。

 

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