国土交通省 「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」公表
  • 2013年04月05日


 国土交通省は、3月29日、「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(平成24年度上半期受注分)」を公表した。

 これは、リフォーム・リニューアルの市場規模の把握と、建築物ストックの有効活用を促進するための基礎資料として、平成20年度上半期受注分から調査を実施しているもの。




〈 建築物リフォーム・リニューアル調査報告 〉
 【平成24年度上半期受注分】

1.本調査は、建設業者に対して、元請としての建築物リフォーム・リニューアル工事
  の受注高と、各月の最初に受注した工事2件の個別工事内容を調査したもの。

2.建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高
 (1)建築物リフォーム・リニューアル工事受注高の推移
 (2)工事種類別 建築物リフォーム・リニューアル工事
     受注高は4兆3,452億円。(前年同期比2.3%増)
      うち、住宅に係る工事は、1兆4,993億円。(同4.9%増)
          非住宅に係る工事は、2兆8,459億円。(同1.0%増)
 (3)業種別 住宅に係るリフォーム・リニューアル工事
     建築工事業は、9,493億円。(前年同期比0.6%減)
     職別工事業は、4,248億円。(同29.0%増)
 (4)業種別 非住宅建築物に係るリフォーム・リニューアル工事
     建築工事業は、9,412億円。(前年同期比4.7%増)
     管工事業は、7,754億円。(同12.8%増)

3.建築物リフォーム・リニューアル工事の工事内容
 (1)用途別
     住宅の受注高は前年同期比4.9%増。
     非住宅の受注高は同1.0%増で、
     このうち、宿泊施設(同91.8%増)、医療施設(同88.6%増)の事務所(同18.5%増)
     の工事の受注高の増加幅が大きい。
 (2)住宅の利用関係別
    賃貸以外の受注高が賃貸より多い。(前年同期比2.5%増)
 (3)発注者別
     住宅に係る工事では個人(前年同期比10.2%減)から、
    非住宅に係る工事では民間企業等(同3.4%減)からの受注高が多い。
 (4)目的別
    住宅、非住宅とも前年同期と同様に、劣化や壊れた部位の更新・修繕、
    省エネルギー対策に係る工事の受注件数が多い。
 (5)工事部位別
     住宅に係る工事では、前年同期と同様に、内装、給水給湯排水衛生機器設備
      の工事の受注件数が多いが、昇降機設備(前年同期比123.6%)の受注件数の
      増加幅が大きい。
    非住宅に係る工事では、前年同期と同様に、内装、空気調和換気設備の工事
    の受注件数が多いが、中央監視設備(前年同期比107.3%)の受注件数の増加幅
    が大きい。

4.建築物リフォーム・リニューアル工事の平均工期
  一戸建住宅で受注額が100万円以上200万円未満の工事の場合、平均工期は21.7日。
  事務所で受注額が500万円以上1,000万円未満の工事の場合、平均工期は43.6日。





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