住まいるダイヤル 「リフォーム工事にかかるトラブル防止のための」発表
  • 2013年03月14日


 住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)は、3月7日、「リフォーム工事にかかるトラブル防止のための住宅相談について」を発表した。



 これは、同センターが、リフォームに関する電話相談、リフォーム見積チェックサービス及び専門家相談の2011年度の実施状況及び相談事例をとりまとめたもの。




〈 『リフォーム工事にかかるトラブル防止のための住宅相談について(概要) -実施状況と相談事例-』 〉

1.リフォーム相談(リフォームに関する電話相談)の状況
 (1)実施状況
  ○2011年度の電話相談全体(20,483件)のうち、リフォーム相談件数は6,748件で、2010年度(5,094
   件)の32.5%増となった。リフォーム相談件数の電話相談全体に対する割合は、2011年度は32.9%と
   なり、2010年度と比べて4.1ポイント増加した。

  ○相談者の年齢は、電話相談全体では30歳代と40歳代が多いことに比べて、リフォーム相談おいて
   は、50歳代以上の占める割合が多い。また、2007年度からの傾向を見ると60歳代以上の占める
   割合が増加傾向にあり、2011年度では38.0%を占めている。

 (2)相談事例
  ○訪問販売事業者が外壁塗装や屋根の補修を次々にすすめた事例、事業者の契約書が簡易
   すぎる事例、不具合についての補修請求に関する事例、契約等と異なる工事が実施された事例
   などを紹介する。


2.リフォーム見積チェックサービスの状況
 (1)実施状況
  ○「リフォーム見積チェックサービス」の件数(電話での単価等のチェックを含む)は402件で、実際
    の見積書や図面等の送付を受けて助言した件数は283件であった。

  ○相談者の年齢は60歳代が最も多い。電話相談全体及びリフォーム相談と比較すると、「リフォ
    ーム見積チェックサービス」の相談者の年齢が最も高くなっている。

  ○相談者が知りたい内容は、「単価や合計金額は適正か」が最も多く96.4%である。続いて「工事
    内容や工事項目は適正か」が50.7%と約半数を占める。

 (2)相談事例
  ○高額な太陽光発電システムの工事契約や訪問販売による屋根工事の次々契約について
    見積書をチェックしアドバイスを行った事例を紹介する。


3.専門家相談(弁護士と建築士による無料対面相談)の状況
 (1)実施状況
  ○2011年度の専門家相談は、「評価住宅」126件、「保険付き住宅」338件、「リフォーム」445件の計909
       件実施した。(2011年度と比較して44%増)。
  ○「リフォーム」では、50歳代が最も多く、新築に比べて年齢層が高い。
  ○「リフォーム」では、「不具合が生じている」や「契約と工事の内容が異なる」が多い。

 (2)相談事例
  ○訪問販売による契約のクーリング・オフに関する事例、不要な工事に係る支払金の返還請求、契約
   どおりに施工されなかった事例等を紹介する。


4.消費者へのアドバイス
  ○事前準備をする
  ○事業者を慎重に選ぶ
  ○契約内容等を書面にする
  ○工事前の準備や工事の進捗状況を確認する
  ○工事完了を確認する








(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター ホームページ